⑩ストラテラ服用前の不安と服用後の実際 大人の発達障害ADHDの治療薬ストラテラ(アトモキセチン)を飲み始めて三ヶ月経った男(29)の備忘録

薬を服用を始めてから3ヶ月以上たつ。副作用はあるものの、ストラテラを服用してから多くの困りごとが緩和されて生活しやすくなった。
しかし、服用前は期待より不安の方が大きかった。

ストラテラ服用前

性格が変わることへの不安

本やネットで薬効は調べてはいたものの、

脳の薬を飲むのは初めてだったし、下手をすれば自分の性格が別人になったりするんじゃないのか、と不安だった。

薬の効果がまったく感じられないのもせつないが、効果があったとしても、今まで自分の個性の一部として受け入れてきたものを捨てるのかという葛藤もあった。

ストラテラ服用後の実際

そんなことはなかった

薬の服用前後で、自分にとっては大きい変化があったが、周りからしたらわからないほどのちょっとの違いだと思う。

それでも、そのちょっとが、私の生活にもたらした変化はかつてないものだった。

今まで当たり前だと思っていた頭の中の騒音とごちゃごちゃが無くなり、自分の周りの情報が受け取りやすくなって、ひどい不注意や焦り癖、強い思い込みなどの困りごとが緩和された。

困りごとの緩和によって、今までなかなか意識を向けられなかった、自分の気持ちや考えがはっきりと感じられるようになった。

薬を飲むことを決めて良かったと思う。

薬の服用前は、半身を捨てるような気持ちでいたが、

服用後はむしろ、今まで失っていたものを取り戻せたのかもしれない、と強く感じている。

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