先日、WAIS-Ⅳ (ウェクスラー式知能検査の成人用第4版)の結果を担当医から受け取った。
WAIS-Ⅳの結果
全検査IQ 111(107-115) 平均-平均の上
言語理解 126(119-130) 平均の上-非常に高い
知覚推理 105(99-111) 平均-平均の上
ワーキングメモリー 100(94-106) 平均-平均
処理速度 93(87-101) 平均の下-平均
注)IQの項目について:1つの値を載せているが、実際にはカッコ内の範囲にある(90%の信頼性)とのこと。
心理士からの助言
言語理解と処理速度の凸凹
得意な【言語理解】と苦手な【処理速度】との、33点の大きな得点差が自分の困り感の主な原因のようだ。
【言語理解】の点が他と比べて高いのは、一応普通科の高校、大学、大学院と進学して卒業しているので、受験勉強の知識やレポートを書いていた時の文章力がかろうじて残っているからか。
処理速度が低いとどうなるか
とてもわかりやすい記事があったので引用。
自分が特に苦手なこと全部書いてあってすごい。
検査結果で指摘された注意機能の弱さとピッタリ対応してるなと思った。
自分も小中高と板書が苦手で、綺麗にノート書けてなかった。
仕事中、書類やホワイトボードのどこを見ていいのかわからなくなったり、それ以外に日常生活でとにかく見落としが多いし、周りの人が当たり前に見つけるものや気づくことに自分だけ気づけなかったりする。書き間違いや言い間違いも多い。
パッと見て情報から意味を読み取るのが下手だ。子供の時から今までずっと苦手で、身の周りのもの、図や表、本を読むとき、動画をみるとき、解像度が粗いというか。ぶつ切りになってるというか、ざっくりとしかわかってない。
あと、人とのご飯で自分だけ食べるの遅かったり、服薬前は何か始めると、直前にやってた仕事を忘れて放り出してどっかいってたりしたので、心当たりはいろいろある・・・
↓↓処理速度が低い人の特徴については以下の記事も参考になりました。
【言語理解】と【処理速度】の得点差から生じる困り感
能力が平均値の割に目標ばかり高いというのは前から自覚があった。性格の問題だと思ってたけど脳の発達の問題でもあるようだ。
-
やってみたいことやその手順などはすぐ浮かぶが、いざ手を動かすと思ったより全然できない。
-
テストでは平均以上は点取れるけど、小論文や面接、団体行動などをするとポンコツさが目立つ。
-
読みたい本はたくさんあって買うけど、いざ読もうとすると苦労して読めない本ばかり溜まっていく、などなど、、、
高い目標を設定しがちな割に、できないことが多いため自分にガッカリすることが多かった。
心理士からの助言にあるように、
-
最初の目標を下げ、その7割くらいの達成を目指す
-
他人に確認してもらう
-
休憩をきちんととる、など
自分に期待しすぎないで、まったりやるのがいいようだ。
ストラテラの服薬前だったら今よりキャパが小さく、焦りやすく、注意が飛び飛びだったので
「意識しても考える前に焦ってるんだから無理!😡」
ってかんじだったけど、薬効が安定して落ち着いている現状ならできる気がする。
感想
他人から見えない困りごとに客観的な結果がついてきたのは良かった。
知能検査の結果は、今まで感じていた不便や困り感を裏付けるような内容だった。
直前のことすぐ忘れる、ケアレスミスが多い、動作が遅い、同じミスを繰り返すとか、言葉にしたら月並みなことではあるんだけど頻度が異常だったし意識しても一向に治らないので「なんかおかしいよな・・・?」ってずっと感じてた。自分の意思ではコントロールできない、かといって環境や周りの人のせいにするのも違うし・・・という厄介な不具合が通院と服薬、知能検査を通じて、少しずつ自分の一部として感じられるようになった。
心理士からの助言には具体的なアドバイスもあってすごく助かる。しんどいことは多いけど、のろくても少しずつでも自分を変える行動を繰り返すのが生活をいい方向に向かわせると信じているので、知能検査の結果をヒントに、不便を解消する工夫をしていきたい。
予約の手間があるし、時間も費用もかかったけど、受けてみて良かった。
その他
担当医からは
・これまでの経緯、検査結果から、ストラテラの薬効を感じている様子からADHDの診断で間違いなさそう。ストラテラは今の量で服薬を継続した方がいい。
・ADHDの治療として通院しているが、ASD(自閉症スペクトラム)の傾向も見られる。
・検査結果はあくまで検査で示された結果の数値なので、あくまで参考に。IQの高低をあまり深刻に考えないでください。
とのことだった。
ASDは治療法ないらしいので、何かあるとすれば生活の工夫をするとか、今飲んでる薬を増やすとかになるんだろうか。次回の通院時に相談したいと思う。
コメント